1: ばーど ★ 2018/02/21(水) 01:03:45.23 _USER9
1951年の国交断絶から70年近く対立が続いてきた中国とローマ法王庁(バチカン)が、関係修復に向けて接近しつつある。最大の懸案である司教任命権について、欧米メディアなどは数カ月以内に合意に達するとの見通しを相次いで報じた。世界に約12億人の信者を抱えるバチカン側には、約14億の人口を擁する中国で信者を増やしたいという意図があるが、共産党政権に妥協する形での関係構築を危ぶむ声もある。(北京=冨名腰隆、ローマ=河原田慎一)

 長年の対立点は、ローマ法王が全世界の教区ごとに司教を任命するというバチカンの制度だ。こうした国境を越えたネットワークによる「自治」を共産党政権は認めず、政府公認の「中国天主教愛国会」が独自に司教を任命してきた。

 伊大手紙コリエレ・デラ・セラは18日、司教任命問題について、3月末以降に中国と合意することをローマ法王が決断したと報じた。すでにロイター通信などが同様の見通しを伝えている。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、中国が独自に任命し、バチカンが破門した司教7人について、教区トップに承認することで両国が合意したという。

 カトリック系メディアは、昨年12月にバチカン代表団が訪中し、バチカンが任命して中国が認めてこなかった司教2人に退任を促したと伝えた。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報も今月、「歴史的協議によって合意は近い」との観測を流している。

 2013年に就任したフランシスコ法王は、アジアへの布教に積極的だ。16世紀に中国や日本などへの布教を進めたイエズス会の出身。ロシア正教会の総主教とも会談するなど、他宗教・他宗派との対話も進めてきた。中国訪問への意欲も公言している。中国が敵視するチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が14年にローマを訪問した際も面会しなかった。

 中国国内では「愛国会」を認めず、法王や教会に直接従おうとする「地下教会」が存在。300万人を超えるとされる地下教会の信者を中国政府は監視し、圧力をかけてきた。だが最近、国際社会の目を気にしてか、地下教会への融和姿勢も示し始めた。

2018年2月20日23時59分
朝日新聞デジタル 全文は会員登録をしてお読みいただけます
no title

https://www.asahi.com/articles/ASL2N6KN3L2NUHBI02L.html

続きを読む