1: ばーど ★ 2019/01/13(日) 19:43:50.21
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 【北京=西見由章】中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が16日に開業から3年を迎える。設立時に57カ国だった加盟国は、欧州や南米、アフリカにも広がり93カ国・地域に急増。存在感を高めた。

 投融資先の多くがアジアという意味で、日米主導で1966年に設立されたアジア開発銀行(ADB)は先輩格だ。だが、ADBの加盟国・地域は67にとどまる。AIIBは参加国の多くが「チャイナマネー」に引き寄せられた格好だ。

 中国紙、環球時報によると、昨年末までにAIIBが承認した投融資案件は13カ国の34件で、総額は75億ドル(約8140億円)にのぼる。昨年、地下鉄建設や農業用水整備に計19億ドルの融資を決めたインド向けが支援先では最大という。

 政治的に対立局面もあるインドに、中国がAIIBを通じて関係改善を求めた可能性がある。インドは経済を分けて考え、中国を手玉にとる戦術のようだ。

 中国やパキスタン、東南アジアのインドネシア、中央アジアのアゼルバイジャン、中東のオマーンなどへの投融資規模も大きく、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に重なる。アジアとその周辺はインフラ建設で巨額の資金需要がある。

 AIIB広報担当者、ローレル・オストフィールド氏は環球時報の取材に、AIIBの資本金だけでは今後の需要に対応できないとして、債券発行も検討していると述べた。さらなる規模拡大が急務のようだ。

 ただ、透明性が欠かせない国際金融機関として、途上国向けの投融資では環境や人権の問題、返済までの資金計画への支援など、複雑なノウハウがからむ。

 AIIBは国際的な格付け機関から高い格付けを得ているものの、人材や経験の乏しさから、ADBや世界銀行のプロジェクトに相乗りする協調融資が大半を占め、独自性を打ち出せていない。まだ国際金融機関として「質」が伴っていないのが実態だといえる。

 ■アジアインフラ投資銀行(AIIB) アジア途上国を中心にインフラ整備の資金を投融資する国際金融機関。資本金は1千億ドル。習近平国家主席が設立を提唱し、本部は北京、総裁は中国政府元高官、最大出資国は中国という中国主導の形態を貫いている。
https://www.msn.com/ja-jp/money/news/

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