【北京時事】中国の習近平国家主席は２３日午前、北京の人民大会堂で開かれた朝鮮戦争（１９５０～５３年）参戦７０年に合わせた記念式典で演説し、「正義は必ず強権に打ち勝ち、平和的発展は阻止できないという歴史の潮流を証明した」と述べ、対中圧力を高めるトランプ米政権をけん制した。

　習氏は台湾などを念頭に「いかなる勢力も祖国の神聖な領土を侵し分裂させるのを断じて許さない」と強調。「一国主義、保護主義、利己主義、いじめ行為は、根本的に通らないばかりか最後は必ず行き詰まる」と語気を強め、米国の姿勢を批判した。
　中国では、朝鮮戦争参戦は北朝鮮に援軍を送り米国に対抗した「抗米援朝（中国語で抗美援朝）」の戦いと称される。式典には、参戦した「人民志願軍」元兵士や、人民解放軍の現役兵士らがマスク姿で出席。冒頭、約２０万人に上る戦没者に黙とうをささげた。

時事ドットコム 2020年10月23日13時01分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020102300193&g=int



２３日、北京の人民大会堂で開かれた朝鮮戦争参戦７０年に合わせた記念式典で演説する習近平中国国家主席（ＡＦＰ時事）