1: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:32:29.91 _USER
1

僕は最近、中国の習近平国家主席の動きに注意を払っている。政権を批判する者に対する手荒な行為が目立つからだ。

僕の親しい人間も逮捕されている。小泉純一郎政権の頃、小泉氏が毎年、靖国神社に参拝していたので、日中関係が非常に悪化していた。そこで僕は、親交があった当時の駐日中国大使・王毅氏(現・外相)に、「日中関係が悪化しているので、日本と中国の意見交換の場をつくろう」と提案した。

王毅氏は中国政府に働きかけ、日中ジャーナリスト交流会議の開催が実現した。日中の新聞、テレビ、通信社に所属するジャーナリストやフリージャーナリストたちを、日本から8人、中国から8人集め、1年に2回、北京と東京で交互に行われることになった。

中国側座長は劉北憲・中国新聞社社長、日本側座長は僕が務めた。

今月21日、その劉北憲氏が逮捕されたという連絡を受けた。日中ジャーナリスト交流会議の中国サイドは、日本で言えば内閣の広報担当者、つまり政府が仕切っている。その中国側の座長が逮捕されたのだ。

さらに先日は、「ポスト習近平」のナンバーワンと言われた前重慶市党委員会書記の孫政才政治局員が失脚し、非常に大きなニュースになった。

習近平は、なぜ次々と有力者を逮捕しているのだろうか。

中国は革命家の出現を恐れている

習近平政権は、今年秋の党大会で成立から5年を迎える。そこで習近平は、2期目の最高指導者として再任される予定だ。

どうも習近平は、あと5年どころか、終身主席を狙っているのではないか。つまり、第二の毛沢東になろうとしているということだ。そのために、邪魔になる人間を次々に粛清していると考えられる。

なぜ、こんなことをやるのだろうか。逆に考えると、今、習近平体制は相当危うい状況に陥っているのではないかと思う。

数年前、中国共産党の幹部から、「中国政府が一番恐れていることは、ゴルバチョフのような人間が出てくることだ」という話を聞いたことがある。ソ連のゴルバチョフは1985年に大統領就任後、ペレストロイカを唱えて改革に取り組んだ。その後、ソ連共産党は解体され、ソ連自体も崩壊することになった。

冷戦時代は、ソ連国内の経済が混乱し、完全な闇経済が形成された。そこで、プーチンは政権を握ってから経済危機の原因となった新興財閥と徹底的に戦い、ようやく国内の経済が安定した。

ソ連が崩壊したのは、ゴルバチョフのペレストロイカが発端だった。この歴史を見ていた中国政府は、絶対にゴルバチョフのようなリーダーを出すわけにはいかないと考えている。

ところが、中国でも少しずつ風向きが変わってくる。胡錦濤・前国家主席の時代、「中国革命の父」と呼ばれた孫文のような人物が、少なからず取り沙汰されるようになったのだ。

以前、僕は中国の知人から「田原さん、一度中国へ来て、孫文のような人たちを取材してほしい」と誘われたことがあった。ところが習近平体制になると、彼らが逮捕されそうになり、僕も日本に引き揚げざるを得なくなった。

中国は、多民族国家だ。共産主義が崩壊すれば、中国は解体する。だから、中国共産党は一党独裁体制を死守している。中国が選挙を一切しないのもそのためだ。

習近平が持つ危機感

今、習近平は、批判する者に対する締め付けを強化している。脅威となりうる人物を次々に拘束している。いささかでも反対を唱えた人物は、すべて逮捕する。それは、逆に言えば、習近平が革命を強く恐れているからだ。

先にも触れたが、習体制盤石ではない。逆に危機感を持っている。

ここで歴史を振り返ってみよう。ソ連の独裁者スターリンは、何千万人もの国民を大虐殺した。中国の毛沢東も、共産党を批判する者を消すために、粛清という名の大虐殺を行った。なぜ、そんなことをやったのかと言えば、独裁政治でなければ共産主義を維持できないと考えていたからだ。

1960年代、日本ではソ連が理想の国だと考えられていた。僕もそう思っていた。しかし、当時、実際にソ連に行って取材をしたところ、言論の自由が全くないことを知った。僕は、この国はダメになると確信した。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/122000032/082400034/

>>2以降に続く)


2: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:32:49.20 _USER
>>1の続き)

では、なぜ、ソ連に言論の自由が全くなかったのか。自分なりに調べてみた。

人間とは、本能的に競争心がある。誰もが、いい学校に入り、いい仕事に就きたいと思う。ところが、競争心を認めると共産主義は成立しない。そこで競争心を封じ込めるためには、言論の自由を一切認めないことが必要になる。

しかし、それでは国が発展しなくなってしまう。そこでソ連政府では、企業に「年間これだけの業績を上げろ」とノルマを課すようになった。生産性や需要などは一切考えず、企業はただノルマをこなすだけでいい。

締め付けを続ければ中国は破綻する

こうして共産主義を維持してきたわけだが、中国では経済が自由化してしまった。国民は皆、競争心を持っている。すると、独裁体制、選挙のない体制に対し、国民の中で不満が広がっていった。それに対する危機感が、胡錦濤政権の後半から強まっているのだ。

しかし、締め付けを続ければ、中国は破綻する。暴動が起こり、共産党一党独裁体制は倒れるだろう。

問題は、日本が中国とどう付き合っていけば良いのか、ということだ。

今、日本では、「中国脅威論」が非常に高まっている。特に右寄りの人は、中国脅威論を支持し、日本は防衛力を強化すべきだと考えている。僕は、その思想は非常に危険だと思う。

日本の歴史を明治時代から振り返ると、日本はずっと中国と戦い続けてきた。日清戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、長い間、日中は対立を深めてきた。これは、日本の失敗だったと僕は思う。日本は中国と友好関係を築くべきだ。

一部の調査では、日本人の9割が中国に対して良い印象を抱いていないという。実際、日本では、中国や韓国を批判する書籍がよく売れている。

危ないムードになりつつある。このように脅威を外に作ろうとする構図は、戦前の日本に少し似ていると感じるのだ。日本は、同じ失敗を繰り返してはならない。

田原 総一朗
ジャーナリスト
1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、2010年から「激論!クロスファイア」に出演中。
新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。
2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。

(おわり)

659: 名無しさん 2017/08/25(金) 07:55:45.30
前半の中国に対する分析とか考察は客観的で説得力あるのに、最後の結論読んでヽ(・ω・)/ズコー

704: 名無しさん 2017/08/25(金) 08:16:30.87
さりげなく中国ディスっててワロタw

40: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:47:36.94
列島線計画や尖閣の領海侵犯
チベット虐殺、インド東北部や南沙諸島への侵出が見えてないとしたら
とんだ耄碌ジジイだな

46: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:48:58.99
>>40
海だけじゃなくて空も去年一年間だけで中国機相手に自衛隊機は1000回以上スクランブル発進してるよね
ハッキリ言って異常

49: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:49:41.75
>日本の歴史を明治時代から振り返ると、日本はずっと中国と戦い続けてきた。日清戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争、長い間、日中は対立を深めてきた。
これは、日本の失敗だったと僕は思う。日本は中国と友好関係を築くべきだ。

馬鹿なのかな?
日本は満州事変までの戦間期はむしろ日中友好にどの国よりも尽力してきた
山東半島の返還、関税自主権の返還、中国の公使から大使への格上げなど
譲歩を重ねてきたが、それを踏みにじって日本人の居留民を虐殺して友好を壊したのが中国だった
つまりは中国に対して融和外交を唱えてそれを実行しても、それを中国は弱みと受取り
感謝するどころか尚一層攻撃してくるだけだ
それを歴史は教えてくれる

67: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:55:13.70
>>49
最初は一緒に欧米植民地主義に対抗しようとしてたんだよな
なにを思ったか国土を切り売りしておきながら日本を威圧してきたわけで

51: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:50:12.67
中共がまともな判断力を持った真っ当な国家であるなら
田原の言い種にも一理あるかもな
そんな前提が全く成り立たない以上完全に間抜けな理屈だと
気づけない田原が気の毒だ
田原と共産党その他のパヨク以外はみんな気づいてるという事実すら
認識できない田原はもう引退した方が良い
 

368: 名無しさん 2017/08/25(金) 03:31:52.81
ウイグル、チベットはどうなってんだよ
 

436: 名無しさん 2017/08/25(金) 05:12:24.46
》中国は、多民族国家だ。共産主義が崩壊すれば、中国は解体する。だから、中国共産党は一党独裁体制を死守している。中国が選挙を一切しないのもそのためだ。

多民族国家を理由に民主化しない事を否定する事を正当化するジャーナリストって何なの?
というか、これを正当化出来るなら、民主主義の擁護の為に多文化共生を拒否する事は正しい事になりますぜ?

438: 名無しさん 2017/08/25(金) 05:17:42.14
>>436
あるな、それは。
まとまらないから、民主化できない。
広すぎる、人口10億、多民族、
イスラム教徒までいて、どうまとめる?
中国が現在の中華人民共和国であるためには、
独裁で中国国内で武力使わないと無理やり。
民主化の前に内乱で、中華人民共和国が
分裂だw

466: 名無しさん 2017/08/25(金) 05:50:17.68
>>438
民主主義って最大多数の最大幸福だが、
その一方で強者の自制によって成り立つ。

途上国みたく、民族・部族・宗教という非寛容の葛藤の中での最大勢力の支配の正当化の為に存在するような民主主義だと機能しなくなる。

仮に中国で民主主義をしたなら、中央政権を握る漢民族と地方を支配する他民族の葛藤で国家が分解するのは正しいね。

ならば中国を反面教師として日本はそうした非寛容の民族宗教を内包する多文化共生は拒否するべきだね。

489: 名無しさん 2017/08/25(金) 06:15:42.83
シナが軍事的に拡張しているのに
それに対応するなと言ってるのか?

馬鹿か?

南シナ海を見ろ 台湾を見ろ チベットを見ろ 東トルキスタンを見ろ
インドやブータンの国境付近はどうなってる?

確かにシナは戦争は望まないだろう
やったら弱い解放軍は負けるからな

シナのやり方は圧倒的な軍事力で威圧し
相手の戦意を喪失させ
戦わずして侵略すること

日本はシナの拡張を上回る防衛力を備えなければならない
場合によっては戦意を失いそうな東南アジア諸国を救い
頼られるに値する力が必要となる

501: 名無しさん 2017/08/25(金) 06:24:27.70
和歌山沖に中国の爆撃機が飛んで来ているんだが

633: 名無しさん 2017/08/25(金) 07:39:20.98
マジで老人施設にはこんな会話が溢れてる

791: 名無しさん 2017/08/25(金) 12:13:57.95
結局長々書いて、シナと友好関係を築くべきと言う理由は
何も示さず自分がそう思ってるからってだけ。

客観的根拠もなく防衛するななんてのは
シナが軍備増強してるから日本も防衛しろって単純な主張にすら劣る

807: 名無しさん 2017/08/25(金) 13:53:25.36 
で、小笠原のサンゴはどうなった?
次は田原が身を呈して守ってくれるんだな?

20: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:42:19.60
脅威を外に作ってるんじゃなく、中国はリアルな脅威なんだが
脅威でないものを脅威とレッテル貼ってるわけでは無いんだぞ

150: 名無しさん 2017/08/25(金) 01:27:36.38
>>20

> 脅威を外に作ってるんじゃなく、中国はリアルな脅威なんだが
> 脅威でないものを脅威とレッテル貼ってるわけでは無いんだぞ

全くその通りだよ

55: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:51:22.29
何か結末の部分で突然話が変わってるな。

言論の自由を一切認めず締め付けまくり、それでも共産党支配にガタが来たらどうするか。
そこで批判を外に逸らそうと、中国は周辺国に圧力加えまくってるわけだろ?

問題は中国自身の歪な構造にあり、日本と仲良くしたからってそれが解決するわけじゃない。
散々その辺を指摘しておいて、結論が仲良くしよう、なんておかしいでしょ。

57: 名無しさん 2017/08/25(金) 00:51:56.93
中国批判したら右とか、右翼のことまるで分かってないな

763: 名無しさん 2017/08/25(金) 09:41:37.48 
右寄り?
国際社会に準ずれば普通の国は極右になるな