【北京＝西見由章】中国の北京で、全国人民代表大会（全人代＝国会）と並行して開かれていた全国政治協商会議（政協）が１３日、閉幕し、香港政府トップの梁振英・行政長官が現職のまま政協副主席に選出された。

　中国の「国家指導者」と称される政協副主席を香港行政長官が兼務するのは初めて。行政長官選が今月２６日に迫る中、中国当局による香港政府への影響力拡大が狙いとみられる。

　１期目の梁氏は昨年、家族の問題を理由に行政長官選に出馬しない意向を示した。民主派デモの拡大や香港独立派の台頭を招き、親中派内での求心力にも欠ける梁氏を中国当局が更迭したとみられている。

　政協副主席は副首相級として扱われる名誉職で、中国側には更迭のイメージを払拭し、民主派の勢いを押さえ込む狙いもありそうだ。

　今回の構図は、初代行政長官を務めた董建華氏が２００５年、２年余りの任期を残して辞任し、政協副主席に就任したときと似ている。董氏の辞任理由は健康上の問題だったが、当時の中国指導部は民主化要求の高まりを招いた董氏に不満を抱いていた。

　今回の人事が異例なのは、梁氏が行政長官の任期満了を迎える６月末まで政協副主席を兼職する点だ。

　香港メディアによると、香港立法会（議会）の民主派議員の間では、兼職による「立場の衝突」を懸念する声のほか、「将来、政協幹部が在職のまま行政長官選に立候補する道を開きかねない」との指摘もある。

　香港返還２０周年の節目を７月に控え、中国では独立派を牽制する動きが強まっている。政協は３日に行われた活動報告を修正し、「香港独立」行為への断固とした反対と、香港での「国情教育活動」推進を新たに盛り込んだ。

　李克強首相は全人代開幕日の５日、「『香港独立』に前途はない」と警告した。

http://www.sankei.com/world/news/170313/wor1703130057-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/170313/wor1703130057-n2.html



１３日、北京の人民大会堂で習近平国家主席（右）と握手する香港政府トップの梁振英・行政長官（ＡＰ）

吸収急ぐね 

ついに直接支配に乗り出してきたか　これ一国二制度の香港住民と　 

自治を支持してきた英国とか完全に無視されてるな 


◇注目の中国関連記事のページ 
http://ultiman2006.web.fc2.com/chna.html 

◇静かなる民族浄化 中国のチベット人絶滅作戦  

◇銃撃に拉致　中国で頻発する政府絡みの事件  

◇四川省で共産トップらが銃撃される 
　暗闘続く中国近況　 

いっそのこと自主的に住民投票やってみたらどうだろうか